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睡眠時無呼吸外来

いびきは病気の可能性もあります

いびきは、気道が狭いことを原因として発生します。
お酒を飲んだ時、疲れている時などはのどの筋肉が弛緩して気道が狭くなることから、いびきが発生しやすい状態と言えます。しかし、肥満、骨格の問題などによって、慢性的に気道が狭くなることがあり、この場合は睡眠時無呼吸症候群という病気が背景に隠れている可能性があります。
いびきは、なかなかご自身では気づけません。毎日のように繰り返されるいびきをご家族に指摘された場合には、一度当院にご相談ください。睡眠時無呼吸症候群では他に、起床時の不快感(寝起きの悪さ・頭痛)、日中の強い眠気やだるさなどの症状も見られます。

当院の睡眠時無呼吸外来

当院の睡眠時無呼吸外来睡眠時無呼吸症候群(SAS)は「睡眠中に呼吸が止まる」だけでなく、日中の強い眠気や集中力低下、頭痛、高血圧、心疾患、脳卒中など全身の健康にも大きく関わる疾患です。
整形外科というと「骨や関節の病気」という印象が強いですが、実は筋肉や姿勢、呼吸に関わる筋の働きも深く関係しています。
当院では、次のような点に力を入れています。

整形外科的視点から“呼吸の通り道”を考える

肩こり・猫背・首周囲の筋緊張など、姿勢の崩れがいびきや無呼吸を悪化させることがあります。当院では整形外科的アプローチで姿勢・筋バランスを整え、呼吸の通りやすい体づくりをサポートします。

内科的評価+リハビリの連携体制

睡眠検査(簡易検査・精密検査)を実施し、必要に応じてCPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療を行います。加えて、睡眠時の呼吸に影響する筋肉(頸部・胸郭・横隔膜)のリハビリを理学療法士がサポートします。

生活習慣病・肥満との関係にも対応

無呼吸症候群は肥満・高血圧・糖尿病とも深く関係します。当院ではこれらの生活習慣病の管理や運動指導も含めた総合的治療を行っています。

専門医による丁寧な診断とフォロー

検査から治療、生活指導まで一貫してサポート。地域のかかりつけ医として、長期的な健康管理を行います。

睡眠時無呼吸症候群は何科に行くべき?

「いびきが気になる」「家族に呼吸が止まっていると言われた」
そんな時、どの診療科を受診すべきか迷う方も多いでしょう。
一般的には「耳鼻咽喉科」「呼吸器内科」「循環器内科」「睡眠専門クリニック」などで診断・治療を行いますが、
当院の整形外科でも、姿勢・筋肉・生活習慣などの体のトータルバランスから診ることで、より根本的な治療が可能です。特に次のような方は、整形外科での診察がおすすめです。

  • 首や肩こり、猫背がある
  • 日中眠く、姿勢も崩れやすい
  • CPAPを続けているが改善を実感しにくい
  • 呼吸しづらさを感じるが、内科検査で異常がなかった
  • 睡眠の質が悪く、腰痛や疲労もあ

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは、就寝中に繰り返し無呼吸・低呼吸の状態になる病気です。
無呼吸・低呼吸によって全身が酸素不足に陥るため、放置していると高血圧・心疾患・脳卒中などのリスクが高まります。
また起床時の不快な症状、日中の強い眠気・倦怠感などによりQOLが低下します。会議などの大切な場面・運転中の居眠りを起こすこともあります。
このように、睡眠時無呼吸症候群は健康とQOL、場合によっては命にかかわる病気と言えます。

睡眠時無呼吸症候群の原因

物理的に喉がふさがれる

もっとも多い原因が、肥満です。のどまわりの脂肪が多いことで、気道が塞がれるのです。
その他、顎の小ささ、アデノイド・扁桃肥大などによって、気道が狭くなることもあります。また習慣的に遅い時間帯に飲酒する方、過労の方なども、筋肉の弛緩や舌の落ち込みなどによって、気道が狭くなることがあります。

脳から呼吸の指令が出ない

脳卒中、心疾患などを原因として、「呼吸をして」というシグナルが正しく発せられない・伝わらないことで、無呼吸や低呼吸になることもあります。

睡眠時無呼吸症候群の症状セルフチェック

代表的な症状に「いびき」がありますが、それ以外にもさまざまな症状が見られます。

寝ている時の症状

  • いびき、無呼吸
  • 何度も目が覚める
  • 息苦しさで目が覚める
  • 呼吸の乱れ
  • 異常な寝汗

起きている時の症状

  • 頭痛
  • 熟睡感がない
  • 寝起きが悪い
  • 強い眠気、居眠り
  • 倦怠感、疲労が抜けない
  • 集中力や注意力の低下

睡眠時無呼吸症候群を放っておくとどうなる?

高血圧・心疾患・脳卒中のリスクの上昇

全身が酸素不足になることから、高血圧や心疾患、脳卒中のリスクが上昇します。

糖尿病・肥満のリスクの上昇

インスリンの分泌・働きに悪影響を及ぼすため、糖尿病や肥満のリスクが上昇します。

仕事・学業・家事への影響

眠気や倦怠感をはじめとする日中の症状によって、仕事・学業・家事の能率が下がる、ミスが頻発することがあります。

重大な事故

眠気などの症状によって、車の運転中、危険作業中などの重大な事故につながるおそれがあります。

自宅でできる睡眠時無呼吸症候群の検査

簡易検査

睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査です。検査装置をレンタルし、ご自宅で受けられます。
センサーにより、いびきの有無、呼吸状態、血中の酸素飽和度、脈拍数、体位の変化・体動、胸・腹の動きなどを調べます。

精密検査

簡易検査で睡眠時無呼吸症候群の可能性を排除できない場合には、精密検査を行います。以前は入院が必要でしたが、現在は簡易検査と同様、装置をレンタルしてご自宅で受けられる検査となっています。
簡易検査で調べる項目に加えて、脳波・心電図・筋電図などを測定し、診断します。

睡眠時無呼吸症候群の治療

生活習慣の改善・減量

睡眠の質を改善するための食事療法・運動療法を行います。特に肥満がある方は、食事・運動に気を付けて適正体重までの減量を目指しましょう。
また、寝酒や過労は、できるだけ避けましょう。

CPAP療法

中等度以上の睡眠時無呼吸症候群の治療で主流となっている治療です。
装置から伸びるマスクを装着し、空気を送り込むことで気道を広げ、無呼吸を防ぎます。
装置はレンタルとなります。当院で手配いたします。

スプリント療法

軽度の睡眠時無呼吸症候群の適応となる治療です。
歯科で作製する特殊なマウスピースを就寝時に装着します。マウスピースによって顎を前方で保持することで、気道を保ちます。スプリント療法が必要になった場合には、歯科をご紹介します。

手術

扁桃肥大、アデノイド肥大を原因とする場合には、扁桃・アデノイドの切除が有効になります。
手術が必要になった場合には、対応している病院をご紹介します。

当院で扱うCPAP「NEA」について

当院では、睡眠時無呼吸症候群に対する治療装置として、フランス Sefam 社製の CPAP 装置「Nea(ネア)」を導入しています。この装置は、従来機種の課題であった騒音・携帯性・アプリ連携を大幅に改善した最新モデルです。

静音設計(フォーム素材不使用)

Nea は、独自のハニカム構造「Néalvéole®」を採用し、防音スポンジやフォーム材を用いずに静かな運転音を実現しています。騒音レベルはおおよそ 24〜27 dB 程度とされており、「就寝中の器械音が気になる」という方にも配慮されています。

コンパクト&携帯性

本体重量は約 1kg、コンパクトで設置しやすく、旅行や外泊時にも持ち運びがしやすい設計です。

快適機能(CC+、iRamp など)

呼気時の圧力を自動で軽減する「Comfort Control Plus(CC+)」機能を搭載し、息を吐くときの“圧が苦しい”という感覚を軽減します。また「iRamp(アイランプ)」機能により、就寝直後は低圧からスタートして徐々に設定圧へ移行することで、入眠を妨げにくくしています。

自動圧力調整(Auto-CPAP)およびデータ管理

呼吸状態に応じて自動的に圧力を調整するモード(Auto-CPAP)を搭載し、機器が最適な圧で治療をサポートします。Bluetooth/WiFi/GSM 連携が可能で、スマートフォンアプリやクラウドを通じて治療データ(AHI、漏れ、使用時間など)を確認・医療側でのフォローも実施可能です。

加温加湿器オプション対応

加湿器をオプションで装着可能。冬季や乾燥の強い就寝環境でも、快適に使用できます。

睡眠時無呼吸症候群の予防・対策

睡眠時無呼吸症候群の予防に有効な工夫についてご紹介します。

減量

太っている方は、適正体重までの減量をおすすめします。睡眠時無呼吸症候群と共に、生活習慣病の予防としても有効です。ただし、無理のないよう、計画的に進めていきましょう。

横向き寝

仰向けは、舌がのどの方へ落ち込みやすい姿勢です。横向きに寝ていただくと、舌の落ち込みを防げます。

寝酒をしない・疲れを溜めない

寝酒や過労は、のどの筋肉を弛緩させ、気道が狭くなる原因となります。できるだけ避けましょう。

禁煙

喫煙は、粘膜の腫れを招き、気道を狭くすると言われています。実際に、喫煙者は非喫煙者よりも睡眠時無呼吸症候群のリスクが高くなります。

鼻づまりの解消

鼻づまりがあると、口呼吸となり、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高くなると言われています。アレルギー性鼻炎などがある方は、内科や耳鼻科などで治療を受けましょう。