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頚椎捻挫(むち打ち症、寝違え)

頚椎捻挫とは

頚椎捻挫とは

頚椎捻挫とは、主に強い衝撃を受け頭部が振られることで生じる、頚椎の筋・靭帯の損傷です。一般に「むち打ち症」とも呼ばれます。
多くは、交通事故、スポーツ中の衝突、高所からの転落などを原因として発症します。強い衝撃を受け、首の痛みや動かしづらさ、しびれなどがある場合は、必ずご相談ください。
なお、交通事故による頚椎捻挫は、事故直後は交感神経が高ぶって痛みを感じにくく、数時間~数日後に症状が出ることがあります。症状がない場合も、念のために受診されることをおすすめします。

頚椎捻挫の原因

交通事故、スポーツ中の選手と選手の衝突、高所からの転落などによって、前方・後方・側方などから衝撃を受け、頭部を支える筋肉や靭帯、椎間関節、椎間板、神経などにダメージが生じ、頚椎捻挫を発症します。

前からの衝撃

正面からの衝撃を受ける、つまり正面衝突した場合には、椎間板や椎間関節、および棘上・棘間靭帯や頚椎前後の筋肉にダメージが生じます。

後ろからの衝撃

車の運転中に後ろから衝突されたようなケースでも、同様に椎間板・椎間関節、靭帯、筋肉にダメージが生じます。多くの場合、身構えていないため、ダメージが予想以上に大きくなることがあります。

タイプ別頚椎捻挫の症状

捻挫型(筋肉型、椎間関節型)

頚椎捻挫の7~8割が、捻挫型に分類されます。

  • 首や肩の痛み
  • 首や肩の動かしづらさ

神経根型

神経根が挟み込まれたり、圧迫されたりして、神経症状が出ます。

  • 首の痛み
  • 手や腕の知覚異常
  • 首を動かしたとき、くしゃみをした時の強い痛み・しびれ

脊髄型

下肢に多くの症状が現れるタイプです。

  • 脚のしびれ、知覚異常
  • 歩きづらさ、歩き方がぎこちない
  • 膀胱直腸障害

Barre-Lieou型(バレー・リュー型)

自律神経系の症状が重なります。女性や受傷後に安静にできなかった人によく見られます。

  • 首の痛み
  • めまい
  • 耳鳴り、難聴
  • 視力障害
  • 不眠

頚椎捻挫の検査・診断

問診・視診・触診

症状だけでなく、受傷時の状況などを確認します。

レントゲン検査

骨折や脱臼の有無を確認します。

超音波検査(エコー)

筋肉や靭帯などの炎症の有無や、組織の動き(滑走)の状態を確認します。

MRI検査

神経や靭帯、椎間板などの状態を調べます。必要時は近隣の提携クリニックをご案内いたします。

頚椎捻挫の治療法

頚椎捻挫では、主に以下のような治療を行います。

安静(装具療法)

安静(装具療法)第一に安静が重要になります。急性期は無理に動かさず安静を保ちます。必要に応じて、頚椎カラーを使用します。

リハビリテーション

安静後、症状に応じて物理療法・運動療法などのリハビリテーションを行います。

物理療法

牽引療法、温熱療法、マイクロ波・低周波治療などを用いて痛みの軽減を図ります。

運動療法

痛みが落ち着いてからは、筋力や柔軟性、可動域を回復させるための運動療法を行います。

薬物療法

消炎鎮痛剤の外用薬(湿布)、内服薬などにより、痛み・炎症の軽減を図ります。

注射療法

首の痛み・だるさが強く、薬物療法・リハビリテーションで改善しない場合には、ハイドロリリースやトリガーポイント注射などを行います。

ハイドロリリースについて
詳しくはこちら

首を寝違えて激痛で動けない時の対処法

痛みが強い・熱感がある時は、温めると悪化することがあります。
氷枕や保冷剤をタオルに包んで 10~15分を目安に冷却すると、炎症と痛みの軽減に効果があります。

当日の入浴やストレッチは避ける

痛みが強い急性期は、

  • 長時間の入浴
  • 首・肩のストレッチ
  • マッサージ

は炎症を増悪させることがあります。
当日はシャワー程度にし、無理に動かさないようにしましょう。

痛み止め(外用薬・内服薬)を適切に使用

炎症や筋緊張が強い場合、

  • 市販の痛み止め(NSAIDs)
  • 湿布薬

が症状の軽減に役立ちます。
ただし、持病のある方や妊娠中の方は医師にご相談ください。

翌日以降、痛みが落ち着いてきたら軽いストレッチを開始

急性期を過ぎて痛みがやや軽くなってきたら、可動域を回復させるための軽いストレッチが有効です。
ただし、再び激痛が出る場合は中止してください。