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痛風・偽痛風

痛風と偽痛風の違い

痛風・偽痛風のいずれの場合も、突然の関節の腫れと痛みが見られます。どちらも炎症の原因は関節内での結晶の沈着ですが、その結晶の種類に違いがあります。
痛風の場合は「尿酸塩結晶」が沈着しますが、偽痛風では「ピロリン酸カルシウム結晶」が沈着します。

痛風とは

血液中の尿酸の量が多い「高尿酸血症」の状態が長く続き、足の関節などで尿酸が結晶化することで、痛風を発症します。
特に、40代以上の男性に多く見られます。

偽痛風とは

加齢などを原因としてピロリン酸カルシウムが関節内で結晶化し、偽痛風を発症します。膝関節での頻度が高いものの、その他足首・手首・股関節などでも起こります。
特に、80歳以上の女性に多く見られます。

中年男性がなりやすい?痛風の原因

中年男性がなりやすい?痛風の原因尿酸は、プリン体が分解される時に発生する物質です。そのため、プリン体を多く含む食品の摂り過ぎや代謝経路での異常があると、プリン体および尿酸の量が多くなり、高尿酸血症や痛風を発症します。プリン体を多く含む食品には、レバーをはじめとする内臓系、魚卵、貝類、ビールなどが挙げられます。
また、食べ過ぎ・運動不足、激しい無酸素運動、遺伝的要因なども高尿酸血症・痛風の発症に影響します。

歩けないほど痛い!痛風の症状

突然の激しい痛みと腫れ、赤み・熱感が、足の親指の付け根などに現れます。その他、かかと・足の甲・足裏・アキレス腱の付け根・膝などで発症することもあります。
発作が起こっている間は、歩くことも困難です。発作を繰り返すほど症状は強くなり、また間隔が短くなります。

痛風の検査・診断

血液検査

他の生活習慣病を合併していることも多いため、尿酸値だけでなく、血糖値・コレステロール・肝機能などの各項目についても調べます。

超音波検査

超音波検査では関節内を観察し、結晶の量・炎症の程度を把握します。痛風の合併症である腎結石・尿管結石の有無を調べることもあります。

尿検査

尿に排出される尿酸の量を調べます。

痛風の治療法

薬物療法

痛みを抑えるための非ステロイド性抗炎症剤やステロイド、白血球の働きを抑制するコルヒチンなどを処方します。症状が落ち着いてからは、背景にある高尿酸血症の治療のため、尿酸の産生を抑制する薬・再吸収を抑制する薬・排泄を促す薬などを使用します。

生活指導

カロリーとプリン体のコントロールに主眼を置いた食事療法、有酸素運動を中心とした運動療法を行います。肥満の方は、適正体重までのダイエットも大切です。

高齢女性に多い?偽痛風の原因

高齢女性に多い?偽痛風の原因偽痛風の最大の原因となるのが、加齢です。加齢によって体内でピロリン酸カルシウム結晶が増加します。
また、関節軟骨の擦り減り、遺伝的要因、女性ホルモンの減少なども、偽痛風の発症に影響します。
偽痛風は特に、80代以上の女性によく見られます。

偽痛風の症状

膝関節などに突然、強い痛みと腫れが出現します。その他、足首や手・股関節・肩・肘で発症することもあります。
痛風ではよく見られる赤み・熱感は、あまり強くありません。

偽痛風の検査・診断

問診や視診・触診の上、レントゲン検査・関節穿刺・血液検査などを行い、診断します。
レントゲン検査では、軟骨・半月板の石灰化が認められることがあります。
関節穿刺で採取した関節液が濁っている場合には、菌塗抹検査・菌培養検査が必要になります。また関節液からピロリン酸カルシウム結晶が検出されれば、診断がつきます。
血液検査は、感染や関節リウマチなどとの鑑別に有効です。

偽痛風の治療法

偽痛風を根本的に治療する方法は、現在のところありません。
症状をコントロールする対症療法が中心となります。

薬物療法

内服

痛み・炎症を抑えるため、非ステロイド性抗炎症剤、コルヒチンの内服を行います。胃腸や腎臓に障害がある場合には、非ステロイド性抗炎症剤ではなくアセトアミノフェンを使用します。
これらの薬で痛みをコントロールできない場合には、ステロイドの内服を行うこともあります。

外用薬

消炎鎮痛剤を含む湿布薬、クリームを使用します。

注射治療

強い痛みや腫れを伴う急性関節炎には、ステロイドの関節内注射が有効です。ただし化膿性関節炎の場合は逆効果になることがあるため、慎重に診断・判断します。