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ドケルバン腱鞘炎

スマホ腱鞘炎ともいわれる「ドケルバン腱鞘炎」

ドケルバン腱鞘炎(ドケルバン病)とは、手首の動かしづらさ、手首の親指側の腫れなどを伴う病気です。手首の親指側にある腱と、その腱を包む腱鞘が擦れることで、炎症が起こります。
主な原因は親指の使い過ぎであり、近年はスマホの長時間使用によるものと思われるドケルバン腱鞘炎が増えています。そのこともあり、スマホ腱鞘炎と呼ばれることがあります。

女性に多い?ドケルバン腱鞘炎の原因

ドケルバン腱鞘炎の主な原因は、親指の使いすぎです。親指の「短母指伸筋腱」と「長母指外転筋腱」が腫れ、腱鞘が狭くなることで腱と擦れ、炎症が起こるのです。
そのため、スポーツや仕事でよく手を使う人、習慣的にスマホを長時間使用している人に多く見られます。また女性患者に多く、これには女性ホルモンのバランスの変化が影響しているものと言われています。

ドケルバン腱鞘炎の症状をセルフチェック

診断の際にも用いるアイヒホッフテスト、フィンケルシュタインテストは、比較的簡単にできるテストです。
ただし、正確な診断のためにはやはり医師による診察が必要となるため、セルフチェックはあくまで目安としてください。また、強い痛みやしびれの症状がある場合には、無理にセルフチェックをしないようにしましょう。

アイヒホッフテスト

  1. 親指を残りの指で包み込むようにして、握りこぶしを作ります。
  2. そのまま、手首を小指側に曲げます。
  3. 手首の親指側、親指の付け根などに痛みが生じる場合、ドケルバン腱鞘炎の疑いが強まります。

フィンケルシュタインテスト

  1. 手首を安定させた状態で、反対側の手を使い、親指を内側へと倒します。
  2. 手首の親指側、親指の付け根に痛みが生じる場合、ドケルバン腱鞘炎の疑いが強まります。

ドケルバン腱鞘炎の検査・診断方法

症状を詳しくお伺いした上で、フィンケルシュタインテスト、アイヒホッフテスト、レントゲン検査・超音波検査などを行い、診断します。
レントゲン検査・超音波検査は、他の疾患との鑑別にも役立ちます。

ドケルバン腱鞘炎の治療法

リハビリテーション

痛みが落ち着いてから、また手術後は、ストレッチ・可動域訓練・筋力強化エクササイズなどのリハビリテーションを行います。
日常生活での手の使い方・姿勢の指導も合わせて行い、再発予防を図ります。

体外衝撃波(集束型)

体外衝撃波(集束型)は、ドケルバン腱鞘炎の痛みの原因となっている腱付着部や腱鞘周囲の炎症部位に、衝撃波を一点に集中的に照射する治療法です。
集束型の衝撃波により、手関節の深部にある炎症や微細損傷部位にピンポイントで作用し、血流改善や組織修復の促進、慢性的な手首の痛みの軽減が期待できます。
安静や装具、リハビリ、ハイドロリリースを行っても症状が改善しにくい場合に、手術を検討する前の低侵襲な治療選択肢として行われます。皮膚を切らない治療のため、日常生活への影響が少ないのも特徴です。

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手術療法

重症例では、腱鞘を切離し、腱を解放させる手術が必要になることがあります。
手術が必要になった場合には、提携病院をご紹介します。

治療目安

早期に治療を開始できた場合は、4~6週間ほどで症状の改善が期待できます。
ただし、痛みを長く放置していたり、手術を行った場合には、治療期間が数カ月間に及ぶことがあります。

なかなか治らない!?ドケルバン腱鞘炎とよく間違われる病気

ドケルバン腱鞘炎と症状が似た疾患には、以下のようなものがあります。
症状が続く場合は、自己判断・自己対応に頼らず、当院にご相談ください。

関節リウマチ

手足をはじめとする全身の関節で、痛みや腫れ、こわばりなどの症状が起こる病気です。初期症状として、起床時の手のこわばりがよく見られます。

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ばね指

指を曲げ伸ばしする時の引っかかり感、バネのように伸びる症状を伴います。ドケルバン腱鞘炎が進行し、ばね指を併発することがあります。

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手根管症候群

親指から薬指の半分にかけて、痛みやしびれがあります。症状は、特に夜間に強く現れます。

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神経障害

薬指や小指のしびれ、筋力低下などの症状を伴います。ドケルバン腱鞘炎とは異なり、神経障害によって症状が引き起こされます。

ガングリオン

手首などにできるやわらかい腫瘤です。基本的に痛みはありません(圧迫すると痛むことがあります)。また、炎症は伴いません。

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痛みを軽減するストレッチやトレーニング

ドケルバン腱鞘炎に有効なストレッチをご紹介します。1日3セットが目安です。
痛みが強い時期は無理に行わないようにしましょう。

  1. 手の甲を上にした状態で、前方に突き出します。
  2. 反対側の手で指を持ち、手前側へと引き寄せます。
  3. 手首から肘が伸びている状態で、30秒間保持します。
  4. 今度は、手のひらを上にした状態で、前方へと突き出します。
  5. 反対側の手で指を持ち、手前側へと引き寄せます。
  6. 手首から肘が伸びている状態で、30秒保持します。