加齢に伴い発症する頚椎症
頚椎症とは、頚椎で神経が圧迫されることで、手足のしびれをはじめとするさまざまな症状をきたす疾患です。脊髄が圧迫される「頸椎症性脊髄症」と、脊髄から分岐した神経根が圧迫される「頸椎症性神経根症」に分けられ、それぞれ症状が異なります。
多くは加齢を原因として発症しますが、10~80代の幅広い年代で見られます。
手足がしびれる?頚椎症の初期症状
初期症状としては、手足のしびれが見られることが多くなります。
頸椎症性脊髄症と頸椎症性神経根症では多少症状が異なりますので、分けてご紹介します。
頸椎症性脊髄症
- 首の後ろの痛み(特に首を反らした時)
- 両手、両足のしびれ・痛み・感覚低下
- 手先を使う細かい作業の困難
- 歩きづらさ、歩き方がぎこちない
- 膀胱直腸障害
頸椎症性神経根症
- 首の後ろの痛み(特に首を反らした時)
- 片腕、片手のしびれ・脱力感・痛み
- 手の知覚障害
頚椎症の原因はスマホ?運動不足?
頚椎症の主な原因は、加齢による変性とされています。頸椎や椎間板が変形することで、脊髄・神経根が圧迫されます。
その他、不良姿勢、重い物を持ち運ぶ仕事、運動不足などが原因になることもあります。
近年は、スマホ・パソコンの普及により、不良姿勢や運動不足が重なることが多いため、若い人も注意が必要です。スマホ・パソコン使用時の姿勢には十分に気をつけましょう。
頚椎症の検査
レントゲン検査
頚椎のズレの有無、椎骨と椎骨の隙間、椎間板の異常の有無などを確認します。
CT検査
CT検査では、骨の変形、骨棘の有無などを確認することができます。
MRI検査
MRI検査では、神経の圧迫の程度などを詳細に調べることができます。
※CT検査、MRI検査が必要な場合は、近隣の提携病院・クリニックをご紹介いたします。
頚椎症の治療
薬物療法
痛みや炎症の軽減を目的として、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤、神経障害性疼痛治療薬などを使用します。
装具療法
頭部を支える頚椎カラーを使用し、首・神経にかかる負荷を軽減します。
牽引療法
牽引装置を用いて、首を牽引します。椎間板・椎間関節内の圧力を弱め、神経の圧迫を軽減します。
温熱療法
筋肉の緊張の緩和、血流の改善を促し、痛みの軽減を図ります。可動域の改善も期待できます。
手術
上記の保存療法で十分な効果が得られない場合には、前方除圧固定術、椎弓形成術などの手術を検討します。
手術が必要になった場合には、速やかに提携病院へとご紹介します。
頚椎症の人がやってはいけないこと
頚椎症の疑いがある場合や診断を受けた場合、以下のようなことは避けましょう。
首を無理に動かす
首の安静を保ち、グルグルと回したり、ひねったりしないようにしてください。症状が悪化するおそれがあります。
不良姿勢
猫背などの不良姿勢は、首への負荷が大きくなります。急に正しい姿勢を維持するのは難しいかもしれませんが、意識して少しずつ改善していきましょう。
激しい運動
首に負荷がかかったり、大きな振動が伝わったりする運動は控えましょう。運動やリハビリは、医師の指導の下、行ってください。